フロンティアについての意見


 乗客にもっとも縁が深いのが、旅客ターミナルビルだろう。
国際空港は当然のことながら、国内線専用でも大規模な空港になれば、都市機能を備えているといえる。
レストランや喫茶、バ上フウンジ、銀行、郵便局、各種の店舗や駐車場、病院や診療所はもちろんのこと、映画館や教会(たとえばドイツのフランクフルト空港)に至るまで、多彩な施設、設備が設けられているところもある。
 みなさんがよく知っているつもりの成田空港(新東京国際空港)でも、思わぬ施設やサービスがあるものだ。
いろいろ知っておいて損はない。
成田には、第1と第2ふたつの旅客ターミナルビルがあるが、エアラインによって使うターミナルビルが異なっている。
現在第1に一五社、第2に四六社が入っており、日本のエアラインはすべて第2を使っている。
 知っていると便利な施設、サービスをいくつか紹介してみよう。
 まず、お金関係。
銀行が第1ターミナルでは中央四階に、第2では本館二階にある。
両替所は第1が北ウイング一階と四階、中央ビル三階、それに中央二階の郵便局(郵便局は北ウイング四階にもある)を含めて計六か所ある。
第2では本館三階、一階、サテライト三階、本館二階の郵便局、計一一か所に両替所がある。
その他、ATMやカード会社のキャッシ257ユーディスペンサーもある。
またヨーロッパの付加価値税の払い戻しサービスは、第1の一階、第2の一階にあるリムジンバスーカウンターで受けられる。
お金といえば宝くじ。
アッ買い忘れた、という人のために、宝くじカウンターもある。
第一ターミナルの北ウイング四階と、第2の本館三階だ。
帰国したら当選しているかも。
 知っていれば安心、というのが医療関係。
第1では中央地下一階(JR・京成の成田空港駅フロア)に、藤倉病院空港クリニックと池田歯科が、第2では本館地下一階(JR・京成の空港第2ビル駅フロア)に、日本医科大学空港クリニックがある。
 理容・美容院もある。
第1は中央五階(展望デッキフロア)、第2は本館二階だ。
意外に知られていないのが着替え室。
第1では三階に五か所、四階に六か所、第2は本館一階に三か所、三階に五か所、サテライト二階の到着コンコースに一か所ある。
いずれもトイレ内の個室で、「更衣室」の表示がある。
 空港の便利な施設 待ち時間を有効に使うためや、リフレッシュのための施設も、あまり知られていないかもしれない。
ファーストやビジネスクラスの乗客、あるいはフリークェントートラベラーなど廻章 空港を愉しむと呼ばれる顧客には、専用の空港ラウンジが用意されていて、さまざまなサービスが受けられるが、一般のエコノミー客は、空港施設を上手に使うのが秘訣だ。
 成田空港に映画館はないが、オーディオービデオルームがある。
第2ターミナルの本館三階だ。
ボディソニックでソートやカップル用のシートもあって、オーディオやビデオが愉しめる。
最近流行の足つぼマッサージやボディケアのサービスも。
第1では中央二階、第2は地下一階だ。
 リフレッシュルームは、第1は中央の三階。
ラウンジ、シャワールーム、仮眠室がある。
仮眠室はシャワー付きのベッドルームだ。
シングルのみだが、間仕切りを外せばツインルームとしても使える。
また身障者用の、シャワールーム付きのベッドルームもある。
第2では本館の三階。
ラウンジ、シャワールーム、仮眠室がある。
仮眠室は、シングルとツインのベッドルームがある。
 子供連れのための施設も知っていると便利だ。
プレイルームと名づけられた、子供のための遊び場が、第1の中央三階、第2のサテライト三階にある。
いずれもオムツ替え台も備えられている。
母親と乳児のためには授乳室もある。
第1は一階、三階、四階、五階、第2は本館の二階と三階、サテライト三階にある。
オムツ替え台、ベビーベッド、給湯設備が備わ259つているから安心だ。
第2ターミナルの本館三階には、キッスパークというオープンスペースの子供の遊び場も設けられている。
 ビジネスサポートも、現代では欠かせないサービスだ。
 ファーストクラスやビジネスクラスの乗客は、エアラインの専用ラウンジで、インターネットやコピー、ファックスなどのサービスが受けられる。
 ではエコノミーは? インターネットーサービスは、第1の中央三階と四階コスモスプラザ、北の四階、第2サテライト三階、それにリフレッシュルームで受けられる。
第2は、本館三階ランデブープラザ、サテライト三階に二か所、国内線ターミナル二階、それに本館三階の「Y! CafeJにインターネット設備やコーナーがある。
ビジネスサポートは、第1中央五階のビジネス&トラペルーサポートセンターヘ。
コピー、ファックス、インターネット接続、会議室レンタルのサービスがある。
またコピー、ファックスのサービスは、第1が四軒(中央地下一階、四階、五階)、第2が一軒(本館地下一階)の店で行っている。
 レストラン街は和・洋・中華にカフェ、ファーストフードと揃っているし、ショッピング街には旅行用品、土産品から、電気製品、書籍、宝飾品まで各種の店舗が並んでいる。
コンビニももちろんある。
このあたりはみなさんよくご存知だろう。
念のためショッピング好きのために書いておくと、免税売店は第1に二か所、第2に四か所ある。
その他ブランドショップの、第1と第2にそれぞれ出店している。
ふたたび、空の旅文化論 数年前に、H氏と対談させていただく機会があり、大変に感銘を受けた。
 Hは、東京女子大学教授で、ご専門は災害心理学である。
先生のご著書に、極めて印象的な一説がある。
折あるごとに反擲し、またこの文章を発想の源泉ともさせていただいている。
 「旅こそ未知なる危険への挑戦であり、その象徴である。
危険がもたらす不安を、スリルと興奮と娯楽へと転換することに成功した最大の事例である。
旅こそ人類の叡智が発見した進化のシャーレなのである。
そして、旅はわれわれの好奇心を満たし、不断にわれわれのサバイバル戦略の革新的開発を刺激する源泉であり続けた。
ここに、人類は未知への旅エピローグ立ちに付随するリスクを、進んで引き受けるという特性を身につけたのである」 小著では、歴史を調べ、最近の動向を探りながら、空の旅を考えてきた。
改めてHの言葉が、沁みてくる。
先生の喝破は空の旅、旅客機の世界の本質と見事に符合するのではないだろうか。
特に現在の、空の旅を取り巻く厳しい状況の下では。
 私たちは今、9∴11  の「以前」と「以後」、として括られざるを得ない世界に、時代に生きている。
「以前」にもさまざまな課題や難問はあったが、「以後」はさらに複雑で難しくなった。
産業界に至っては、その影響が日々の厳しい現実となってのしかかっている。
特にエアライン業界、旅行業界は、余波を正面から受けた「以後」を生きざるを得ない。
有効なサバイバルーストラテジーの創出が急務だろう。
そしてそれは、独り産業界の努力だけで実現できるものでもないようだ。
 筆者が模索した空の旅の文化は、旅人の一人ひとりが、産業界の一人ひとりが、それぞれに深め、互いに影響し合い、固有の文化圏を形成して成り立つものだろう。
進化のシャーレで、さらなる文化を創造したいものだと思う。
 旅に出よう。
空の旅へ。
Bon Voyagel あの「9・11」が、これほどエアライン業界、旅行業界を直撃することになろうとは、当時予測できませんでした。
 不明を恥じるしかありませんが、それ「以前」から続いていた世界規模の景気停滞に、追い討ちをかけられた結果でしょう。
また人々の行動動機に、深い傷跡を残していることの証左でもあります。
その後遺症から大手のY航空、サペナ・ベルギー航空、スイス航空、usエアウェイズが相次いで経営破綻しました。



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